とある飲み屋さんの前で水撒きをしているおじさまのそばを駆け抜けるちびっこがいました。
ピチョピチョピチョ…。

か、かわいいですねえ。
「ほら、写真撮ってもらおう」

抱き上げられたこの子は、こはるくんというそう。
「骨盤骨折しててね。うちの店の2階で養生させたの」
「ほら、水を汲んだから、こっちから水を飲みな」

ちゃんと言うことを聞くおりこうさん。
同じような大きさと柄の子も現れました。
こはるくんの兄弟ですか?
「この子はこはるのお母さん、こてつ。こはるの兄弟のてつとひらめっていう子もいるよ」

小さい体で3匹のお母さんなのね。

おじさまに大事にしてもらって元気でね。
斜面の石の間で夢を見る黒マスクちゃん。

商店街の衣装屋さんの店先にいた三毛猫さん。

目が合ったら、ピューッと店の奥に逃げていきました。
この辺りなんだけどな、黒猫の
みのるがいるのは。
と、そこへ黒猫登場。キミはみのるなのか?

おー、このくねくねしっぽはみのるに違いない。

みのる、元気でよかったよ。
住宅街を行くシャム風美猫さん。前にも会ったことがあります。

遠くに見える黒猫さん。

背中にハート模様の子は、網の向こうでねむねむモード。

それでも、呼んだら返事をしてくれました。
おばさん、こんにちは〜。何かおいしいもの持ってない?
持ってるでしょ?持ってるでしょ?絶対持ってるでしょ?
ごめんよー、何も持ってないよ。本当にごめん。
逃げるように路地を走り抜けたら、ぽっかり開いた空間に出ました。
そしてそこにキジトラさん。

ぐいーんと伸びをして。

と、サバトラさんも登場。

ようこそ、おばさん。

この場所、知ってる!と記憶をたどったら、オバQ物件と呼ばれていたタイル張りのアパートが建っていた場所でした。
すっかりどこだかわからなくなっていたのに、キジトラさんに導かれて、偶然辿り着いたのでした。
そういえば、アパートから顔をのぞかせたのもキジトラだったなあ。
懐かしい場所からいつもの場所へ。
ダンボールの上のハチワレさん。

傍らに座る子は、ハチワレさんの相棒でしょうか。

キジトラさんの奥にももう1匹。

本当にたくさんのかわいい子に会えました。
猫まみれの旅の最後は、ごとーさんオススメの karo 馥郁焙煎工房へ。
JR阪和線の高架下にあるレトロな珈琲店です。

キーマカレーと卵のサンドイッチに、自慢のブレンド。

インテリアもそうだけれど、置いてある品々が、昭和の人にとって懐かしいものばかり。

この茶箪笥子どもの頃うちにあった、この砂糖入れ、あっ、このコップと、呼び覚まされる記憶。
きわめつけは「野球狂の詩」連載時の少年マガジン。
友だち3人と交代で買って、回し読みしてたっけ。

デザートのおいものタルトも絶品でした。

おみやげもいろいろ。
カンテグランデ中津本店で開催していた「カン太とはる」出版記念−山本晴子写真展−「LIFE with CAT」。
40歳の若さで亡くなったはるさんのブログをもとに、ご家族が本を出版し、ご友人の尽力で写真展が開催されたのでした。
今はもういないひとりと1匹の、思いや気持ち、姿形が蘇る。
写真の力ってすごいなと感じた展示でした。
会場で求めた本を自分へのおみやげに。

そして、ばんさん撮影のまろさんが表紙のカレンダー、フォトブック、ポストカードセットも。

うちの猫のおみやげに、ごとー猫首輪製作所の首輪を。
食べ物もいただいたり、買ったりしましたが、当然のことながら食べちゃいました。
充実の猫旅にお付き合いいただいた方々、ありがとうございました。
またきっとやって来ます!